榛原誌

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1月2日

食事も排泄もしないでベッドの上で眠り続ける猫をどうぶつ病院に連れて行く。

かかりつけの動物病院は年中無休なのでありがたい。

古参の猫も、正月から病院に点滴をしに通っていたのを思い出す。

 

年末にかかったペットドッグの結果が出るのは今月半ばで、かつ、ドッグの担当医は正月休み中とのこと。別の女医さんが、ドッグのレントゲンと尿検査血液検査エコーの結果を見つつ、新たに血液検査とエコー、レントゲンを取って、結果、原因と思われることは、数年前からあった腸内の小石のようなものが、十二指腸の腸壁をふちどるように列をなしていたことだった。

生まれつきある腎臓内の遺伝性の嚢胞が、いよいよ大きくなって、彼の祖父や父と同じく腎不全になったのだと思い込んでいたので、意外だった。

 

先生は、おそらく十二指腸で異常が起こっていて栄養が吸収しきれていない、ブドウ糖などは吸収しやすいけれどアミノ酸などの大きな分子は吸収しきれないのでどんどん筋肉が痩せてしまうのだと言い、この列をなしているものは、列をなす以前、石化したなにかかもしれないと思われていたのだけれど、食欲や排泄元気さは変わらないのにこの一年で体重が1kgも落ちてしまったことを鑑みると、人間に換算すると20kg痩せたことになり、つまり人間でもそれは、と先生は言葉をにごし、私は、ええと頷き理解する、吐き気止めを打ったので少しそれで食べられるようになるかもしれないけれど、今後を申し上げますと起き上がる筋力がなくなり食べられなくなって衰弱していき、ある意味自然な形で。と、いうことだった。

 

希望なさるのであれば二次病院を紹介することができます、二次病院とは、全身麻酔をかけてCTをとったり内視鏡検査をしたり細胞を取ったりして、原因を確定させる専門的な病院です、と先生が言い、私は、でも、もう、歳なので、全身麻酔は、と言う、先生も頷き、ある意味自然な形です、と再び言う、ペルシャなのに嚢胞も大きくならず腎不全にもならずにここまで、立派です、なんかごめんなさい、かわいい子だからおつらいでしょう、と先生は言う、ごめんなさいは、先生が涙ぐんでいたから、そのことに対してだろう。私は先生の涙がたまった瞼の上のラメを、キレイだなと思った。最近行った娘の歯医者の女医さんのまぶたの上にもラメがあった。ふたりとも美人で、若くて、そういうひとの間で、こういうギラギラしたアイシャドウが流行っているんだなと思いながら猫を連れて家に帰った。

 

吐き気止めの点滴がきいたのか、猫は、もらってきた缶詰のフードを何口か食べ、自分で二階に上がって行った。

初詣に行くのをしぶる娘に、夫は「猫が治りますようにってお願いしに行かなきゃ」と言うので「治りはしないよ」と即座に訂正する。それでも娘は氏神様に、猫が元気になりますように、とぶつぶつと繰り返し、私はその横で、彼が安らかに逝けますように、とお願いをした。

初夢になにを見たかなど、すっかり忘れてしまった。