榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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2月7日〜11日

2月7日

パンクした電動アシスト付き自転車は、我が家の車には乗せられず、夫が早く帰宅して徒歩30分の自転車屋に引きずって行ってくれた。自転車屋によれば、スポークがダメになっているからこれを直さないことにはタイヤがゆがみ、またすぐパンクするとのこと、前輪よりも後輪の方がヤバいとのこと、前後輪の修理代合わせて14000円ほどかかるとのこと、しかし部品が全部店にあったので明日には直っているとのこと。

「走行中にパンクしていたら大事故になっていたかもってさ」

ママ友に14000円だってさ、と愚痴ると、「私が月1でパンクしていた時〜」という、無視できない喋りだしで、彼女は私の労をねぎらってくれた。私たちは子どもを乗せて山を登ったり下ったりの毎日、自転車を酷使しすぎている。

夕飯はなにかのキャンペーンで安売りしていたアグー豚とほうれん草でしゃぶしゃぶ。娘に、今年の初鍋だね、と教わる。

 

2月8日

自転車を取りに行き、小学校の説明会へ。体育館の底冷えがすごく、しんしん、どころか、ごうごうと、足裏を冷やされている。

6年間使用する印鑑を作るのでお子さんの漢字を正しく書いてください、と言われ、皆一斉に書き出すのだが、途中まで書いて急にわからなくなり、慌てて携帯で漢字を出してみると、漢字を間違えて書いていた。二十線で消して再び書き直したが、帰宅して不安になり、再度漢字を見てみると、棒が一本足りない状態で提出していたことに気づき、自分のことが嫌いになる。

娘の注射、本日は両腕に一本ずつ。さすがに2本は可哀想で、なにかいっこお願いきいてあげるよ!と言い、何かを買わされる覚悟でいたのだが娘は即答で「今日だらしなデーにして!」と言った。注射の準備をする医師と看護師に「なんですか、だらしな…?」と聞かれ、TVを見ながら食事をすることです、と答えると、二人とも、わあそれは楽しみだね〜いいな〜!!あと今日の注射はそんなに痛くないよ〜と盛り上げてくれた。一本目で、ああああとなった娘の手を握りしめ、「帰りにアイスも買ってあげるよ!!」とサービス追加。

娘は初めて雪見大福を食べ、そのおいしさに目を丸くした。私もきなこもち味ははじめて食べた。

 

2月9日

娘、幼稚園のお遊戯会のリハーサルの日だったので、お弁当に、娘の劇にちなんだものを詰め込んだ。迎えに行って、おべんとうウケた?と聞いたら、男子たちに取られそうになったよ!!と笑っていたので、満足。

丸亀正麺の鴨ねぎうどんが半額デーだったので、夕飯は二人でうどんを食べ、ついで、小学校で必要となる袋物の布を、娘に選ばせ購入した。

 

2月10日

娘とタリーズで朝ご飯。注文した品が来るまで、娘は小学生新聞を広げ、数独を解くと、ドリルを出して彼女の決めた今日の分とやらに取りかかり、終わると国語辞典を読み始めたので、隣に座っている女性に「この母親、ヤバい…」という目でチラチラ観られていた。もちろん娘が自分で「時間がつぶせるもの」として勝手に用意してきたもので私の意向はまったく入っていないのだけど、他人から見たら私が猛烈な教育ママのようにうつっているのだろうと思う。

新宿ピカデリーの爆音映画祭にて、「シング・ストリート 未来へのうた」を観る。

期待値が高すぎてしまったが、良い映画、映画館で観るべき映画だった。お兄ちゃんと、うさぎの子がたいへんよかった。

勢いがついて、夜、1人になってからすぐに海外ドラマを3本消費する。

 

2月11日

娘の予約していた本が最寄りの図書館に届いたという連絡がきたので、ランチを食べがてら図書館に行き、娘は新たに卓球のルールブックも2冊借りて、それから市民体育館で屋外の卓球台を借り、夫と娘は卓球にいそしみ、私はベンチでマンガを読みふけった。

日差しがとてもあたたかかったが、夕方になると北風が吹いて冷えたので、夕飯はラム肉とニラでしゃぶしゃぶをした。〆に入れたラーメンの麺が、鍋用だったにもかかわらず、スープをほとんど吸ってしまったことをのぞけば、概ね満足した。

夫が娘に、ラム肉が羊でマトンがヤギだと大いばりで教えていた。夫に真実を告げると、目を丸くして驚いていた。ずっとそうだと信じてきたのだ。