榛原誌

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シナリオを担当したパズルゲーム 「ハローキティとまほうのおもいで」がリリース!




5月26日

娘が年少の2学期に、課外授業の体操クラブをならわせてくれと2ヶ月間お願いされ続けた。

発表会があるでもなし、体育の延長という感じ。娘に体操の才能がありありとあるいうわけでも今のところない。怖がりだし、身体が硬いのだ。

習い事をするにはお金がかかるのだ、これを習うだけで、1年にディズニーランド2回行けてしまうのだよ、と渋っていたが、娘はしぶとく、また妹の進言もあって、習わせることにした。

その時に私と娘は「小学生になるまで、ディズニーランド・シーはなし」ということを取り決めた。そして、もし小学生になって行きたかったら、誕生日プレゼントとして行くことになるよ、ということも。

 

かくして小学一年生となった娘の誕生日プレゼントは、ディズニーシーになった。

 

それにしてもお金がかかる。最後にランドに行った時は、まだ夫の会社から半額のチケットが貰えていたし、娘にお金はかからなかったので、今回正規の3人分の値段のチケットを買う際、その金額におののいた。駐車場も3000円かかる。それでもキャラクターの着ぐるみたちが席にやってくるレストランを予約した。3人分で8000円。もう、これは異国への旅行だと思うことにした。

 

オリエンタルランドで結婚式を挙げた妹に、シーに行くけれどなにかお土産はいるかと前日にたずねると、新しいうさぎのキャラクターのぬいぐるみが欲しいと言う。何時に行くつもりか聞かれたので、7時に家を出て8時には着くかんじかな、と答えると「遅すぎてビビる」と返され、「絶対に7時までには行った方がいい。なめんな」と言われて怖い。7時までに行くとなると5時起きだ。そもそも並ぶことが大嫌いなのに、もう行きたくない。しかも2大絶叫マシンが明日は休止と知ってますます行きたくない。しかし、娘は2年半楽しみにしていたのだ。プレゼントなのだからがんばろう、と、妹の進言通り、5時にみんなを起こし6時前に家を出て7時すぎに着く。妹によれば、混んでいるときはトイ・ストーリーのシューティングアトラクションのファストパスが取れないと言われたので、まずそれを夫が取りに行くことにして、お誕生日のシールを胸に貼った娘を連れて私はイースターのイベントの、エッグハントの用紙を購入してから、ファインディング・ニモのエリアに向かった。娘ははじめての、私と夫は10数年ぶりのディズニー・シーだった。

 

それで、最後の花火までいて、結果として、ディズニーシーはすばらしかった。私と娘は車に乗り込みながら、最後のショーのすばらしさについて感嘆詞を並べたてた。車が発進すると娘はすぐに眠った。

 

この国では、残念ながら、子どもは好意的に扱ってもらえず、公共の場で同行している親は常に緊張を強いられている。ところが、ディズニーシーの中でバースデーシールを貼っていると、スタッフの人たちがハッピーバースデー!と娘に笑いかけ、話しかけ、手を振ってくれる。レストランでゼリーを選んだらその上にバースデープレートを乗せてくれた。キャラクターたちは誰も彼も娘にハグをする。娘が歓迎され、丁寧に扱われるのを見て、私はうれしかった。どこかの国ではこのようなことはふつうなのかもしれないが、関東近辺で子どもが丸一日そうやって扱ってもらえる場所を、私は他に知らない。

  

タートル・トークという、ニモに出て来るウミガメのクラッシュとおしゃべりができるアトラクションでは、手をあげている子どもたちの中で、娘がクラッシュに指名を受けた。

娘はクラッシュにたずねた。「ウミガメのかみさまって、いるの?」

クラッシュはしばし間を取り、おさえ気味のいい声で、いるぜ、と答えてくれた。