絵本「みえるとか みえないとか」ヨシヨシタケシンスケ
ヨシタケシンスケ氏の新刊「みえるとか みえないとか」。
娘がヨシタケ好きなので購入。
多角的なものの見方について描くのが得意なヨシタケ氏が、視覚障害者についてどう描くのか私も興味津々。
おはなしは、宇宙飛行士がうしろにも目があるひとの星に降り立つところから始まる。
自分より見えるひとを最初にもってきてまず主人公をマイノリティーとしたという導入のうまさに脱帽。
かわいそう、と面と向かって言われると感じる気持ちをいきなり体感させるのもすばらしい。
そして自分と同じひととあって
自分よりみえないひととあう
いろんな星のいろんなひとのこと、いろんな違いを、子どもが良い形で面白がれるように、心に入りやすいかたちで描き、へんにハートウォーミングにせず、いつも通り、ヨシタケ絵本としてのユーモアあふれる、ヨシタケシンスケならではの、ほんとうに良い視覚障害についての絵本でした。