4月10日
雨。寒くてダウンコートを引っ張りだす。一日中眠くて仕方がない。
江の電は4分ほど遅れて運転していた。
久しぶりの着付けバイトだったが、娘が家の鍵を忘れて登校したことに気がつき、娘が帰宅するより早くあがらせてもらうことに。
担任の先生から夫のところにかかってきた電話によると、娘は帰りの会で鍵がないことに気づいて泣き出したらしい。新学期っぽさ。
妹より入電。
今日は父が胃がんの診察書を持ってお茶の水の病院に行く日だった。
どうだったって、と聞くと、妹は、それがさー、と低い声を出してから、「ステージ、ゼロだったんだって!」と笑う。
ステージにゼロなんてあるのかと驚く私。
「ね、1からじゃないの!?って感じだよね。聞いたことないよ」
父の胃がんは、まあよく見つけたね、というほどの小さなものらしく、「それより、骨折した顎のところと親知らずが当たっちゃっててそっちの方が深刻らしくて、そっち先に治療するらしいよ」というのだからよっぽど大したことのない癌なのだろう。
父は、ホッとしたのだろう、その足で医科歯科大学に行き診察の予約を取り(80m歩けたよ!といばっていたらしい)、それから渋谷の会社に行って、さらに赤坂の碁会に顔を出したという。合間に絶対ごちそうと酒が入っていそうなルートだが、まあ今日のところはいいだろう。
それからもうひとつ、父がデイサービスを、やっと始めたという報告を受ける。
土曜日にデイサービスに行って歩行訓練と湯船への入浴、食事を取り、月曜日には掃除と買い物のケアマネさんが来てくれたそう。「来たのは頼りないかんじのおばさんだったけど、まあだから今家はきれいだよ」と、なにをもってして頼りないのか、充分じゃないか!と妹と散々言い合う。食事も大しておいしくはないけどまあ食べられないわけじゃないとか言っていたらしい。
12月に介護認定を申し込んでから、やっと、ようやく、始まった。
その後は入学したばかりの甥3の話や、時短が切れての妹の生活などを聞いたりして、父含めみなそれぞれに、新学期だ。