榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

シナリオライター/文筆家/お仕事の依頼はtoriko.haibara@gmail.comまで。


4月18日から5月17日

日記を書かないうちに、元号が変わってしまった。

この一ヶ月、ゴールデンウィークの前半は着付けアシスタントのアルバイトに入って、ある日は1人で90人をさばいた。

 後半はイトコや友だち、妹家族と会った。

ほんとうは5月1日は、大正、昭和、平成と生きてきた94歳の祖母と、令和パーティーをしようと言っていたのだけれど、具合が良くないということで(たぶん低気圧にやられたのだ)流れてしまった。

父のことはわからない。便りがないのが元気な証拠という言葉を、親にも使えるとは思わなかった。そういえば妹と会ったときも、一言も父の話は出なかった。

 

海には何度も行った。

江ノ島の裏側に行き、磯遊びもした。水族館のイベントで磯について学んでいた娘が、貝がある場所までは水位はくるのだと教えてくれた。私の背をゆうに超えている場所に、小さな貝が並んでいた。イトコの旦那さんが、いそぎんちゃくを指で押して水をピューッと出させることをやったことがないというので、いそぎんちゃくを探してまわった。私はいそぎんちゃくを探すのが得意で、イトコはカニを見つけて捕まえるのが得意だった。私たちは幼少期、長い夏休み、子どもと遊ばない母親たちに田舎に預けられては、こんな遊びをしていた。その頃は、海靴の存在なんてなかったから、私たちは磯の岩や貝でよく、踵を切った。

 

娘はついに、海釣りも体験した。水族館の釣りイベントにようやく参加できる年齢に達したのだ。私と娘は堤防での投げ釣りを教わり、そこで採れる魚を学び、さばき、素揚げして食べた。

私の釣ったクサフグと、娘の釣り上げたヒトデは、水族館のどこかの水槽に入るらしい。いわゆる外道なのに、こんなうれしいことはない。

私たちは翌日も釣りをしに行った。潮位を調べ、道具を揃えて行ったが、ぼうずに終わった。その2日間、夫は仕事で研修に行っており、なにやら資格を取ってきたという。

 

帯結びの自主練と釣りで痛めた右手首を、米の入った袋を持ったことによって悪化させ、一時は虫歯ほどに痛んだ。これはまずい、と、シップを貼って安静にしていたら1日で虫歯のような痛みはなくなったので、親指と手首のサポーターを購入した。ホールドの強いものと、水仕事ができるようなプルプルしているもの。かなり具合が良い。

 

最寄りの図書館が立て替えのために閉館したので、新聞が読めない。

今だと安いということもあり、思い切って、電子板を購入することにした。iPad miniで、たいへん読みやすい。

 

あとは本を読んだ。4月に全然読まなかった分を取り戻しているように読んでいる。

「読書の価値/森博嗣」「2週間で小説を書く!/清水良典」「日暮らし 上/宮部みゆき」

「考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門 /梶谷真司」

「「やる気が出ない」が一瞬で消える方法/大嶋信頼」

「キラーストレス 心とからだをどう守るか/NHKスペシャル取材班」

「生! 池上彰×山里良太」

マンガは「カボチャの冒険 / 五十嵐大輔」を読んだ。

 

どういうこと?と思って読んだ「2週間で小説を書く!」がとてもよかった。図書館で借りたが、電子図書で買い直した。

ところで私は新書を読むのが好きなのだけれど、最近は、買わせるタイトルに重きを置きすぎていて、内容とのずれを感じることがままある。そうすると、読む目的とちがってきてしまうので、なにを読んでいるのかわからなくなってしまうのは私だけなのだろうか。

その点でいうと、NHKの新書は、タイトルと内容がどれも一致しているし内容も盛りだくさんで良いしTV的ではあるけれど構成が読みやすい。

 

美術館にはふたつ行った。

横浜美術館と、東京ステーションギャラリーだ。どちらもよかったが、ステーションギャラリーの「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」は一人の人間が美と向き合う軌跡をたどれて素晴らしく、その場でポストカードを購入して、観に行ってほしいとおもった友人らにそれで紹介の手紙を送った。

 

五月の湘南はすばらしい。

この時期に花粉を飛ばすイネ科の雑草が、全ての花粉の中で最も強くアレルギー反応する私は薬が手放せないけれど、それを差し引いて余りあるほど、五月は私にとって、最高の季節で、子どもが小さいうちは、土日はすべて休みたいなと思った。来年、そんなことが可能になっていると良いけれど。