榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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6月21・22日・23日

6月21日

自律神経の関係だろう、朝から腹を下し、下痢止めを飲んで映画「海獣の子供」を観る。

新江ノ島水族館がモデルになっている箇所があると聞いていたので、娘といっしょに観たかったのだけれど、twitterでちらりと意見を見るにつけ、話が難解、怖い、親子で来ていて御愁傷様、などが目についたので、2時間あるしな、と、一人で観た。

が、見終われば、やはり娘と行けば良かった。思っていた以上に地元だったし、話は特に難解というわけでもなく、むしろふだんEテレなどを見ている子どものほうがすんなり観てくれるのでは?と思った。怖さも、束芋のアニメーションなどを最後まで見るような娘だったらいけた気がする。

とにかくうつくしいアニメーション映画だった。匂いが感じられればもっといいのにな、などと贅沢なこともおもう。声優のことを全く気にしないで行ったので、終わって芦田愛菜なことを知って驚いた。すごくよかった、芦田愛菜。とくに、決意の一言は、今も耳に残っている。

 

 今年初のつけ麺を食べていると、夫から、給料が下がるというLINEメッセージ有り。

家に帰るのが嫌になり、車でこのままどこかに行ってしまいたくなる。

 

娘が書道で書いてきた「夏至」を、玄関に貼ってあった「春」と交換する。

 

 6月22日

夏至。

着付けのアシスタントのバイトで、鎌倉へ。

信号待ちをしていると、足下を黒い風が通った。ツバメだった。虫をくわえ、大鳥居を抜けてゆく。

雨は強まったり、弱まったり。にもかかわらず、お客さんは沢山。室内に湿度がどんどんたまってゆき、私の髪はどんどんもわもわ膨らむ。ヘアさんたちが笑って、両側から私の頭にワックスのようなものをつけておさえてくれる。

 

 

夕飯は夫のつくったハンバーグ。土井先生のレシピのハンバーグは最高においしい。

娘と夫はバッティングセンターに行ったようで、動画を見せてもらう。はじめて行った前回は一回も当たらなかった娘は、ゴロとはいえ球を前に打ち返すようになっていた。

 

 夫に頼んでおいた部屋干しの洗濯物が、全然乾かないなぁ、と思っていたら、窓が開いていた…。

 

 

6月23日

本日も着付けのアシスタントのバイト。

昨日のハンバーグの種をひとつ取っておいてお弁当にした。付け合わせには焼いたパプリカ 。

団体客がキャンセルになり、空いた時間でもろもろ棚卸し。7月には全て浴衣仕様になる。同時に、昨日の雨で乾かなかった洗濯物を乾かすことに追われる。下駄の鼻緒が全然乾かないので、新しい下駄を卸した。

着物姿の高校生の男の子たちが帰ってきたので、帯を外してやりながら、楽しめましたか、と尋ねると、「めちゃくちゃ楽しかったです!!」と満面の笑顔が返ってくる。

え、そんなに、なんで?と思い、どちらに行かれたのか聞いてみると、長谷の大仏を観に行ったら、外国人たちに「いっしょに写真を撮ってくれ」と、大勢に写真を求められたのだと上気していた。

 

帰り、鎌倉は白夜のようだった。

 

夕飯は、娘と夫の手づくり餃子。娘は包むのが大分上手になって、私にはもう夫のそれと見分けがつかない。花椒オイルをかけて、たくさん食べた。