榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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10月13日・14日

10月13日

4時過ぎに目がさめて雨戸を開け、嵐が行き去ったのを確認し、インターネットで災害情報をチェック。5時になって新聞が配信されて、こちらはまだ災害においては知らない情報はない。

近郊のJRと小田急は午前中は運休、一方で江の電は始発から運転とのことで、バイト先の着物レンタル屋の店長に、私朝いちから行けますと連絡を入れておく。今日はお祝いごとでキャンセルにならなかったお客さまのために早い時間からお店が開くことになっていて、しかし地域によって電波状況が悪かったり停電している場所があって連絡がつかないスタッフがいたり、午前中には交通機関が止まっていて動けないスタッフもいるとのことで、家のまわりの枝の掃除を夫と娘に託し、焼きそばをお弁当にして、お昼すぎまでお店に出ることにした。

 

すでに日差しが暑い中、松葉の絨毯の道を踏みしめて歩き、駅にはスズメの死骸が転がっている。

車体がドロドロの江の電は、全くダイヤも乱れることなく運転していた。

車内はすごく空いていて、まぶしく光る高波を、たくさんのサーファーが水煙をあげて楽しんでいるのが見えた。

 

店は倉庫の屋根が飛んでいて、中が水浸しになっていた。みんなで中身を出して干し、明日からの雨に備えてビニールシートを張った。私はほとんど電話番のようでキャンセルに応対。

コンビニやスーパーはお弁当類がほとんど売っていなかった。

 

 

10月14日

娘の運動会。

 

去年同様場所取りに行った夫が、今年はみんなルールを守っていないと憤慨していた。

お弁当は今年も、おにぎり、冷凍の塩からあげ(自然解凍)、甘いたまご焼き、プチトマト、冷凍のブロッコリー(自然解凍)、さけるチーズ(プレーン)、ひとくちゼリー。普段の塾弁とさして変わらないが、娘のいちばん好きなお弁当がこれなのだ。

 

娘と夫が先に出かけ、開会式に間に合うよう家を一歩出たところで雨に降られた。

とりあえず傘をさして学校に向かうと、小学生たちはいったん教室に戻ることになり、開会式は校内放送、準備運動は、各教室で行われる。

しかし、30分を過ぎても雨はやまず、運動会は明後日に延期することとなり、小学生たちはそのまま4時間目まで普通の授業を行うことが決定された。こんな状態で落ち着いて授業が受けられるのかしら、と言いあいながら、夫と家に帰り、娘が帰ってくるまで、ここぞとばかりにダラダラとそれぞれゲームをした。

そういえば娘が産まれるまえの私たちの休日はこんなかんじであったとチョコレートをかじりながら懐かしく思いだす。なんと自堕落だったことよ。

 

帰宅した体操着姿の娘と3人でリビングでお弁当を食べ、夫が車検に車を持って行き、私と娘はなにか気軽なものが見たいねと言って、ゲームセンターCXを見たりした。

車検代は20万かかるそうで、どんより。

夕飯は夫にお好み焼きを作ってもらった。