榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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11月1日・2日・3日

11月1日

夫の誕生日。プレゼントは大きい折り畳み傘で、夫のリュックも隠れるサイズ。

 

やっと休みの日に天気が良くて、洗濯ばかりしていたらそれだけで昼になる。

夫の会社が昨日ハロウィンティーパーティーをやったとかで、残ったのカレルチャペックのティーバックをもらってきてくれてうれしい。ブルーベリーのハロウィンティーはミルクをいれてもとてもおいしい。

 

昨日観ていた「ソロモンの偽証」の前編、中学生役の子たちが皆とても良くて、とくに主演の藤野涼子がすばらしく、今日は後編をわくわくと観るも、もちろん中学生たちはすばらしいままなのだけれど、映画としてなにかちぐはぐな印象。ほんとうに宮部みゆきがこんな場面書いたのか…?と調べてみると、やはり映画板のオリジナルのシーンで、なんで日本映画はこういうよけいなことをするのだろう?ちぐはぐな部分と感じたのも本来もう一段階あったと知って、原作を読もうかなぁ、しかし時間が…と悩ましい。

 

夕飯は夫の好物の海南チキンライス。

地元の魚醤が今年はもう売り切れで買えず、久々にナンプラーを買ったら、娘が臭みを少し嫌がっていた。

 

 

11月2日

私と夫の誕生日ごはんとして、夫が予約してくれた寿司屋ランチを食べるべく、赤坂へ。

しかし、冷えなのかホルモンなのか朝から私の腹具合が悪く、下痢止めを飲み車の中でイヤホンをしてお笑いを聴きながら寝てやり過ごすも、店に着いてもまだトイレに行く有様で、薬の副作用なのか胃もムカムカしてせっかくのコースも半分くらい夫に食べてもらって、最後の河童巻きあたりでようやく胃腸は落ち着いたのだった。

 

その後、元気になったものだから急遽思いついて、後輩の産んだ新生児を見に行く。

待ち合わせ時間になるまで新宿で時間をつぶした。

娘は新宿駅前の横断歩道を見下ろしながら、「人が多すぎる!!」と叫び、少し広いところに出たら走り回って、ほぼ犬のようだ。

久しぶりに抱いた新生児は、やはりおそろしいものだった。

 

 

11月3日

人が足りなくて急遽昼過ぎまでバイトに入ることになり、鎌倉へ。

お店も町も、七五三の客で溢れている。14時になってもごはんを一口も食べられない。

更にとても腹のたつことがいくつかあってギリギリ歯がみしながら横浜に向かった。

 南海キャンディーズの山里良太と、オードリーの若林のユニット「たりないふたり」のライブビューイングを見るためで、座席は最前列だった。

映画館の一番前の列はなんのために設置されているのだろう、と見辛さに心配していたが、腰と椅子の間に鞄を入れて思い切り斜めに見上げる席にして、はじまってしまえば、すごいものを見ている興奮で、自分はいなくなっていた。

 

終演後、あまりの体験に、そろそろと歩いて、夕飯を食べに向かった。

あまりに面白いものを見ると、それが溢れないようにか、そろそろと歩いてしまう。

即興であんな速さであんなことが2時間もやれてしまうのか、という衝撃で、感情がうまくまとまらなかった。

まとまらない頭で、ランドマークタワーの古奈屋でエビ天カレーうどんをすする。ランドマークタワー店は、もうすぐ閉店になってしまうらしい。とても残念。