9月2日
娘、夏休み最終日。
かねてより落語を観てみたいと言っていた娘のために、子ども用の寄席を観に、深川へ。
いつも子ども向けの落語の本や、Eテレの「えほん寄席」、そのCDブックで落語を聴いている娘だけれど、落語家が話しているところを観た事がない。そのせいか娘はこの前まで、落語は複数人でやっているものだと思っていた。ひとりだからすごいんだよ、と、私のほうも、子ども用の落語会があったら観に行かせたかったのだ。
深川で落語だなんて、これはもう着物でしょうと思ったのだけれど、雨だったので断念。
劇場はたまたま母の墓から徒歩で行ける場所だったで、まずは家族で墓参りをした。
涼しかったので久しぶりに仏花を供えていると、降っていた雨があがったので、母が止めてくれたんだねぇなど言いながら傘を閉じ、向かう。
出演は古今亭文菊、春風亭朝之助、色物はサイレントコメディーのゼロコ。
落語の演目は、朝之助が牛ほめ、文菊が転失気だった。
客席の子どもたちはよく笑った。落語でこんなに笑うんだ、と驚くほど笑う。まわりの子どもたちが笑うためか、娘も普段より更に腹を抱えて笑っていた。劇場が子どもの笑いでいっぱいになると、私はなぜか感激してちょっと涙ぐんでしまった。
どれがいちばん面白かったか終演後に尋ねると、娘はゼロコだと答えた。
落語観に行っていちばん面白かったのサイレントって、と呆れつつも、次回のお正月高座も行きたいというので予約を入れる。
かようにして、娘の小一の夏休みがようやく終わった。