9月13日
髪をバッサリ切った。どのくらいかというと、長めのショートぐらいだ。
背中の中ほどまであって常に結んでいたのだが、もうどうにもならないぐらい髪の毛がからまって、取っ手のようなひとつ毛玉にまとまってしまうからだった。
とりあえず長さを確認してください、と言われて明るすぎる鏡に映し出されたのが、ご父兄、といったかんじの地味なおばさんで衝撃だった。焦って、前髪を作ってもらう。なぜか、小難しい歌詞を歌い上げるバンドのボーカルみたいになってしまう。
そこからなんやかんやとはさみを入れて、なんとなくこれなら、みたいなかんじになって安堵する。そうか、おばさんなんだもんな、気をつけないとどこまでもおばさんになるのだな、とあらためて自戒。年齢的におばさんなのはかまわないのだけれど、わざわざおばさん然としたところに寄せていく必要はない。
塾終わりの娘と落合うと、彼女は切ったね!かわいい!と即言ってくれる。娘ってすばらしい。照れながら、前とどっちがいい?と聞いてみると、娘は目を泳がせながら、ええと、どっちもいいからなぁ〜などと正解を探そうとするので申し訳なかった。
塾から、先日娘が受けたという全国塾内テストの結果を持ち帰ってきていて、算数が、300人中1位だったので二度見する。国語は句読点を書き写し忘れた箇所があって、総合でも300人中4位。
え、あれ、あんた、すごいね、すごかったのね、と戸惑う。なんか、ぜんぜん、私立中学とか受けさせてあげられないんだけど、ごめん、と、気の早い懺悔を心の中でする。
いそいそと妹にLINEを入れると、驚きのスタンプとともに「つちのこ!!」というコメントが来た。
つちのこ…と、しばし考え、たぶん、「トンビがタカを産む」的なことが言いたかったのではないかと推測する。