榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

シナリオライター/文筆家/お仕事の依頼はtoriko.haibara@gmail.comまで。


11月13日

 

小学生新聞社から入電。

ハガキ職人の娘の投稿がまたも掲載されるそうなのだが、学年を書き忘れていたらしく、その確認の電話。娘には、当日まで秘密とする。

 

昼にパン屋に行き、イギリスパンを買う。パン屋はもうシュトーレンが出ていた。

なぜどこのパン屋も、イギリスパンは朝一番に出ないのだろう。

私はトーストが好きだ。

喫茶店でよくモーニングを食べるのは、そのためでもある。

ツナとマヨネーズを和えてトーストにのせ、更にその上にチーズをのせて焼いて食べる。

 

 

 夜、妹よりLINEのメッセージ。

父が以前住んでいた町のイオンで具合が悪くなって動けなくなったらしいのでこれから迎えに行ってくるのだけれどイラつきが止まらない、という内容。

おまけに財布もすられたという。

いつもの脳貧血なのだがそれにしてもなぜそんなところに、こんな時間に?と尋ねると、米は重たいからタクシーで20分もかけて買いに行ったのだそうだ。

「すられたって言ってるけど、落としただけかもしれないから、サービスカウンターで聞いてみたら」と言ってみる。

しばらくして、妹より、父をピックアップしたと連絡が入る。

私のもくろみ通り、財布はサービスカウンターにあった模様。日本はなんて親切な人が多いのだろう。

「買い物袋の中身、聞きたい?」と妹。「いいちこと、煙草と、米」

いいちこ持てるんなら米1kgだって持てんでしょうが、スーパーで配達だって頼めるのだから今度からは面倒くさがらずにその手続きを取りな、それとこれに懲りてもっと自己管理するように(タバコとお酒を控え自炊をし、歩く)等々、妹は父に言い、父は「最近は飲み屋まで歩けないから自炊している」と、しょうもない言い訳をしていたそうで、年明け、中華料理屋に行きたいという父は、そこに行けるように体調を整えなさいという妹に、笑って「努力します」と言ったそうだが、全く期待できない。

父は段々、妹に迷惑をかけることに慣れつつあるのでは。