榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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11月22・23・24日

11月22日

二十四節気で小雪。

3:30まで起きてしまって寝不足で、全身ヒートテックで出かけてしまって出先で久しぶりに腹痛からの冷や汗に全身にまとっている発熱素材が反応してそのことによって自律神経が激しく混乱して目の前が暗くなる、というやつをやってしまった。気が遠くなりながら、ああ、これこれ、この季節、と自嘲する。

トイレの個室の中で、ヒートテックをぬいでうずくまり、落ち着いてからは車の中で少し横になって、どうにか倒れずに乗り越えた。

発熱しないあったかい素材のインナーがほしい。

 

夕飯は娘のリクエストで、ピーマンと豚肉のオイスターソース炒め。娘の声が少し枯れている。喉が少し痛いというのでトローチを与える。

 

 11月23日

ひひっ、ききっ、と大きな鳴き声がするのでどんな鳥かと松の木を見上げたら、リスであった。リスはいろいろな鳴き方をするようだ。

傍らでは、うっかり桜が咲いている。

 

娘と夫が親子マラソンに出場するので、その練習として、3人で海までウォーキングをした。モスカフェで朝ご飯を食べて、そのまま海で遊びたいというので私だけ一度戻り、洗濯物を干してから、味噌汁と角煮とおにぎりをお弁当にし、頼まれた砂遊び道具とボールを携え、自転車を走らせ再び海へ。

お弁当を食べ終えると、二人はシャベルとボールを持って、砂に穴を掘って、そこにボールを投げ入れられるかという遊びを2時間やっていた。

私はその間、砂浜で、座って雑誌を読んだり、応募した職が書類選考落ちをしたという連絡を受けたり、そのことで傷ついたり、もんもんとしたりしていた。

 

帰宅すると、娘はいよいよ声が出なくなっていた。熱を測るも平熱。

 

藤原道長が「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」と詠んでから1000年目の満月、の光を浴びる。

 

11月24日

 昼前、娘、発熱。ママと寝たいというので布団の中で過ごす。

この二週間、娘が借りてきたものの一人ではまだ読めなかった本をずっと読み聞かせしていたのだけれど、それをようやく読み終えた。その後立て続けに、借りてきていた「ふしぎなかぎばあさん」を読んで聞かせたのだが、声に出してみると、あらためて、すばらしい本だということがよくわかった。

 

食欲はあったので、昼ご飯は夫にお好み焼きを焼いてもらった。

 

さんざん娘とべたべたして、気持ちよく送り出してもらって、夕方は予定通り鎌倉で友だちと酒を飲んだ。17時から飲んで、3軒まわって、23時の電車で帰って来た。

酒に弱くなったものの好きなので、そのどちらをも知る旧友と飲むと、いろんな酒をあちらから一口まわしてくれるので、うれしい。銘柄だけでいえば、この日は日本酒を6種類、ワインとビールを1種類ずつ飲んだ。日本酒は、秋から冬がいちばんおいしく感じる。覚えている中では「長陽福娘」と「強力」がおいしかった。

お酒はほんとうに美味しいものだ、けれど、私にとっては、毎日じゃなくてもいい、とくべつな、お寿司みたいなもの。