榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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3月7日

マスクをしていると、唇の動き込みで話を聞いている人が一定数いることがお客さんに説明する日々の中でわかった。

何が言いたいかと言うと、マスクをしていると、話が頭に入らない人が一定数いるということだ。興味深い。

 

鎌倉にて、私服の男の子グループは珍しい。

通りすがりに加えてきた会話は以下の通り。

「神奈川の首都のはなしなんだけど」

「神奈川に首都はねえ」

「え、神奈川の首都だよ?」

「だから神奈川に首都はねぇだろ、馬鹿なんじゃないのこいつ」

「え、まじで意味わかんないんだけど」

どこから来て、鎌倉になにをしに来た子たちなんだろう。

 

新婚さんの先輩に、今日のお夕飯なんですかと尋ねると、お刺身と肉じゃがにしようとおもうんですが変じゃないですか、と聞かれたので思わず、バイト中帯選びで悩む女の子に相談されたときと全く同じテンションと口調で、変じゃないですよあいますよ!と返してしまう。

 

榛原さんは、と聞かれたので、今日は寿司を買って帰ります、と答える。

あとは冷蔵庫内にある蒸し野菜でサラダと、大根のお味噌汁。明日から夫がアメリカに出張なので、寿司と味噌汁を食べさせておくのです。