榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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4月17日

曇り。

朝、江の電から見える海は凪いでいたが、午後になるにつれ風が出てきてなんだか寒く、お店の暖房をつける。

 

このところの異様な眠気が起きないのは、気温が一定だからか、働いていて気を張っていたからなのか。

 それとも昨日がんばって、砂糖を使ったお菓子を食べずに過ごしたせいか(私は職場でお菓子を食べて以来家でも袋菓子を買うようになってしまっていた)。

 

夕飯は、職場のひとの昨日の夕食だったという、豚肉のオレンジ煮。日本人男性のわりに、夫はこういうものも食べてくれるので助かる。むしろ娘のほうが若干苦戦していた。食べながら、そういえば最近手羽中の梅干し煮や、豚肉の梅酒煮をやっていないことに気づく。近いうちにやろう。

 

娘と二人で、昨日途中まで見ていた「冷凍食品総選挙」のつづきを録画で見る。

冷凍食品がどのように作られているのか、その工夫などに、私たちは沸き立つ。

スーパーで売っている冷凍食品自体は、去年から味の素の餃子を買うようになってみたぐらいなのでよく知らないこともあって、色々な商品と評価が見られて面白い。その餃子はとても美味しく(生姜味のものがとくに好きだ)、簡単で、最近の冷凍食品はこんなにすごいのかと驚いて、娘も成長してちょっとぐらいジャンクなものを食べても肌がやられなくてすむようにもなったので、もっといろいろ買ってみたいのだけれど、パッケージがどれも盛りすぎているし、また量が我が家にとって中途半端なので、なかなか買う機会がない。

味の素は参戦していなかったけれど、このような番組を見れると、食べてみたいなと思えるので、丁寧な広告として、とてもいい。

 

(ちなみにtwitterのハッシュタグも見ていて、やたらと目についたランクに入っていなかった商品を昨日の夜買いに行って今日の弁当のおかずにしてみたのだが、自然解凍はとても楽だったけれど、私には味が濃すぎて、ごはんを食べるためだけの佃煮のような、なにがなんだかわからないものを食べているようだった)

 

無印の冷凍食品はなるほど、パッケージに惑わされて買えない私にとって、透明で中身が見られるのがいいなと素直に思った。キッシュを買ってみたい。

 

先日ニチレイの10個入りの小さい焼きおにぎりを買って、それが娘のおやつとして大人気で大変重宝していてこれは家に常備だと思っているところ、上位にランクインして、二人で手を叩いて喜んだ(二人が知っている商品がそれしかなかった)。

旧カトキチ、現テーブルマークの冷凍うどんは、子どもが産まれてからは量を調節できる乾麺を常備するようになってあまり買わなくなってしまったが、彼女が1玉食べてしまえるようになったらまた買うことになるだろう。

「ママはこのうどん、たぶん1000回くらいは食べているよ…」と言うと、娘は「私が一人暮らしをしたら、このうどんは買うことにする」と、まだ一回も食べたことないくせに決意表明していた。「あと焼きおにぎりも」

 

最近Eテレが一人暮らし特集をやっていたので、娘もいずれ大きくなったら一人暮らししなくてはならないものなのだと深刻に思っているらしく(そして私もそうしてほしいと思っている)、先日は番組を見ながら「おさらとかって、ぜんぶ自分でかうの…?」と聞いてきた。「そうだよ!全部自分の好きな食器、いちから買えるんだよ〜!」と言うと、

「コップも…?」と娘。

「そうだよ、ぜーんぶ自分の好みのものが置けるんだよ!楽しみだね〜!」と答えると、娘は、「でも…このいえにあるやつも、少しはもって行きたいよ〜!」と泣き出して抱きついてきた。娘は、当たり前だが、頭で理解していても今はまだぜんぜんずっと親といっしょに暮らしていたいのだ。

もちろん!ぜんぜん!好きなのもってっていいんだよ!と答えながら心の中で、ほんとはずっと今のまま、小さなあんたとこうやっていっしょに暮らしたいよ、と思って、もらい泣きのふりしてちょっと泣いた。