榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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7月4日・5日

7月4日

大雨強風の中、夫と娘は出かけて行く。

夫から、駅に着くまでにレインコートの意味ないほどびしょびしょになったこと、まわりの小学生たちの傘が風で壊れていったこと、娘の傘は無事だったことなど、メッセージで送られて来る。無印良品の傘、強し。

 

大雨の休日は大好きだ。

いつまでもパジャマで、雨音をBGMに、適当に食事やお菓子をつまみながら、ソファーに寝転んで宮部みゆきの「おまえさん」を読みふけった。

読了。シリーズはこれで読み切ってしまった。井筒平四郎たちに次に会えるのはいつだろう。

 

習い事に行くついでに、図書館に寄る私と娘。娘の予約した本とマンガが早速届いたのだ。

先日別のところで借りた、どうぶつの仕事図鑑のシリーズが全部あったので娘に知らせると、彼女は今度は、ゲームの仕事の図鑑を借りた。ママの仕事も載ってるね!と言って二人で見る。あ!同じパソコンだ!などと言って盛り上がる。

 

夕飯はたらこパスタ、豚バラと白菜とエリンギのスープ。

夫に夕飯の内容を伝えずに眠ったら、推理の結果、彼は「夕飯はうどんだな」として、スープにうどんを入れて食べたらしい。おいしかった模様。

 

 

7月5日

そういえば「いだてん」を、ようやく第一部の終わりまで観た。

女子スポーツに話がうつってからは、ある程度流し見ていたのだけれど、24話はいっしょに見る娘をうるさく思って本当に一人で観ればよかったと後悔した。

今も、聖火のごとく松明を掲げて走り、振り向くしまちゃんの姿が胸に焼き付いている。清さんに言われての孝蔵の顔も。人見絹枝の走り。

「ぬしゃ韋駄天がなんの神様か知らんとか、人びとんために走って食いもんば集めて運んだ神様たい」に、知らんかった私はズガーンとなる。あの台詞の大竹しのぶはジブリアニメのようだった、なんというか、もうすごみありすぎてファンタジーだった。

 

どこを切り取ってもすばらしくて45分とは思えない。これで金栗さんにも孝蔵にも会えないのかと思うと寂しくてならない。

あんなにすばらしいお芝居を毎週毎週ありがとう、と拝みたくなる気持ち。これが無料とは…。

 

夫が夕飯いらない日で私も残業でお迎え時間ギリギリだったので、夕飯は娘が家でレトルトカレーを食べたいというのでそうした。私はヤマモリのマッサマンを食べてみた。めちゃくちゃ美味しかったので、家に常備することを決めた。

 

学童の書道より持ち帰った小さな笹を玄関に飾る。娘はいくつものお願いを短冊に書いていた。

飼い猫が長生きしますように、家族や親戚やイトコが健康で暮らせますように、なりたいものにできるだけたくさんなれますように。

××ちゃんに嫌われませんように、という短冊を見つけ、娘に尋ねると、「××ちゃんに、よく教室で、どこにもいっちゃダメって言われるんだけど、私本当ごめんねって言って、トマトの水やりに行くとか、外に出ちゃうんだよね…それで、戻って来ると、ごめんって言ったのにいつも怒ってるんだよね〜」と言う。彼氏か。女子校に行ったらモテるタイプ。

せっかちだからね、と言うと娘も頷き、「待てない」と言い放った。