榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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7月12日

蜂の巣は、1日で5倍ほどの大きさになっていた。なんと勤勉。

 

着付アシスタントのバイトで鎌倉。

御昼休みの間中、私がいちばんだいすきな先輩の、特定の政党の悪口を聞きながらごはんを食べた。50代のひとは我々世代よりも熱い。嫌いな政党のひとには「ぜったいいれないんだからッ」と言っちゃうし、指示している政党のひとには「がんばってくださいッ」て言っちゃうらしい。「おばさんだからおさえられないのよ!」と言っていた。おもしろいしかわいい。彼女の大嫌いな政党に私が投票しようと思っていることは口がさけても言わないし、反論もしない。案外レイシストですねと思いながら思うだけで、ほうほう!と聞いたり、あはは、と笑ったり、そうなんですか?と問うだけである。

 

夜、録画のいだてんの26回「明日なき暴走」を観る。

人見絹枝物語的な絵本を小学生のときに読んで以来人見絹枝ファンだという夫はこの録画を消されないように保護状態にしており、何度観ているのか知らないけれど、今回もまた泣いているのだった。

菅原小春はすばらしかった。今まで主役だった人たちが脇役として出て来る構成もうれしい。

でもなんでか心が引っ張られない。いだてんの女子スポーツの回は全般そんな感じだ。なぜか感情移入ができない。なぜなのだろう?

 

夕飯はポトフ。完全に風邪をひいているので。

 

私と娘が寝室に上がる頃になって、はじめて猫はアシダカグモに遭遇したらしく、怖々触っていた。人間たちは、クモに「はやく逃げて!」と応援をした。我々はクモよりも、ゲジゲジやゴキブリやムカデのほうが大いに困るので、クモに死なれては大変なのだ。