榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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9月7日・8日

9月7日

朝、「私でもスパイスカレー作れました!」のチキンカレーを作って、着付アシスタントのバイトへ、お弁当として持って行く。

できたてを味見したときは、トマト缶とヨーグルトの分量がてきとう過ぎたせいか酸味が強くて、だけれどお昼時には酸味が落ち着き、これはお店の味…!!というものになっていた。チリを入れなかったので辛くないのだけれどこれはカレーだ。簡単だし、すごい。

 

今日は娘が塾の定期テストの日で、「国語も算数も両方100点だったら焼き肉屋に連れて行ってくれ!!」と言いだしたので、今までテストに関しては娘が好きでやっていることなので点数で報酬などを設けたことはなかったのだけれど、へ〜と思って、「両方足して190点以上だったら焼き肉屋ランチに連れて行ってあげる」という双方譲歩した約束をした。

バイトから帰宅し、娘がさえない顔をしてソファーに寝転んでいたのを見た。自己採点をしたプリントを突き出して、足して185点だったと悔しがる。

それは残念だったけど、前回よりいい点数だし、185点なんてすごいじゃない、と言いつつ、私は約束は決して曲げないのであった。

 

 

9月8日

朝から夫が胸をおさえており、聞けば逆流性食道炎で辛いという。

娘と夫は午前中は海に行く約束をしていたのだけれど、台風も来るので危ないし、夫にはすぐに胃腸科に行くように言って、私は本日も鎌倉へ、着付アシスタントのバイト。

江の電からは、サーファーたちが嬉々として波に乗っているのだ見える。海に行かせなくてよかったという波の高さ。

 

お弁当は昨日作ったカレーの残りだ。

今日もこのおいしいカレーが食べられるなんてうれしい。

 

 

今日はお客さんが少なくて早く上がったので、娘へのお土産にロミユニのフルーツサンドを買って帰る。

 

娘は二階の和室で読書と工作にいそしんでいた。

私も畳に寝転んで、2DS LLで、ポケモンにいそしむ。

 

夕方、家族3人、全ての雨戸をしめ、台風に備える。

庭の低木についているアゲハの幼虫たちが飛ばされないか娘は気にして、添え木をしようかなどと言いだしていた。

ぐんぐん気圧が下がって私は軽いつわり状態のようになり、猫はとつぜん下痢をする。

 

21時すぎに眠ったが0時過ぎに目がさめ、台風の状況などをインターネットで観ていると娘も2時頃起きだしてしまって寝かせるためにいっしょに布団に入ったけれど、風の音がすごすぎて、全く寝付けない。今まで聞いたこともないような轟音。現代アートのちょっとしたインスタレーションみたいな、なにか主張でもあるのかという音。

大昔のひとが、自然災害を昔話にしていった気持ちがよくわかる。こんな音、なにか出す側に言いたいことでもなければ、受け入れられない。物語が必要になる轟音。

 

猫は、どこかに避難していたのだろう、一度も寝室に現れなかった。