榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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9月22日・23日

9月22日

大好きな横浜市の動物園、ズーラシアへ。

娘は自身のカメラに今日収めたいどうぶつリストを作ってきていた。

ズーラシアは、どうぶつたちが、タイミングによって見える位置にいないので。

 

私は目的のキリンの赤ちゃんの展示室で30分近くそれを眺めていた。

キリンの赤ちゃんの、半眼の、長い睫毛の、ああなんと高貴なことよ。

毛がふわふわと残っているツノはまるでティアラだ。王子か王女かわからない、中性的で高貴な魅力。

キリンの良いところは無数にあるけれど、ひとつだけあげるならばそれは高さにあり、そのことを様々な角度で感じることができるズーラシアの展示はとてもすばらしい。

 

今日はいろいろとツイていて、シロクマも水槽で間近で観られたし、はじめてツキノワグマが木に登るところも観ることができた。マレーバクも起き上がっていた。

 

帰りにコストコに寄ったら、レジの列の最後尾が店内を半周していた。連休中日はいつもこんなかんじなんだろうか。

お彼岸の仏花は500円しなかった。

 

 

9月23日

とつぜん栗が届いたので、ゲームセンターCXのポケモン赤緑の回を観ながら皮をむく。

赤緑はSwitchのピカブイと同じ舞台なので、娘は興奮し「知ってる!知ってる!!」「そうそうそうだよね!」「わたしはここで今止まってる!!」と白黒ドット絵の実況を観ながら叫ぶ。

 

栗を重曹水につけて、お彼岸の母の墓参りに、東京へ。

墓前で、田舎が大変なことになっています、と報告。

懇意の寿司屋は営業を海鮮丼だけにしぼって再開したけれど、店主が倒れてしまってまたお休みになっている。

 

娘の靴のつま先がパカーッと割れていたのを見て驚いて、ABCマートに寄るべく、みなとみらいのMarkisへ。捨てたくないと涙目の娘に、今買い替えないと運動会で困るよと何度も言いながら、同じ色とデザインのニューバランスを買う。

 

上の階で、「におい展」なる展示がやっていたので3人で遊びに行く。

1人800円を払って、いいにおいや、悶絶するにおいを嗅ぐのだ。

 

戦国武将が戦の前に鎧に香をまとったとのことで、有名な武将のにおいを嗅げたのが面白かった。秀吉の匂いが甘くて、戦場に行くのに甘い匂いを身にまとうなんてどうかしてる、やっぱり尋常じゃないなと思った。

娘はドリアンの臭いがいちばん臭かったと言って、加齢臭の臭いはぜんぜん臭くなかったと言っていた。

 

父に墓参りの報告メールをし、ついで元気か尋ねると、先週の検査でまた胃がんが見つかったので、再来月に入院と内視鏡の手術をすることが決まったとのこと。

内視鏡で取れる程度でよかったねと返信。

妹に報告すると、「また0ステージ?」と聞かれる。私たちはみんな、父の癌に慣れすぎている。

 

夕飯は、娘のリクエストで、はじめての手巻き寿司。

すごく楽しかった。ゴマがあればもっとよかった。