榛原誌

榛原たちの湘南暮らし/お仕事の依頼はtoriko.haibara@gmail.comまで

シナリオを担当したパズルゲーム 「ハローキティとまほうのおもいで」がリリース!




2月27日

幼稚園に、課外授業の発表会を見に行く。

娘の所属する体操クラブは最後の出番で、全ての出し物が舞台上で行われた後に、園児及び保護者たちがホールの真ん中に道を作るようにして座り、体操クラブの子どもたちは花道の先に置かれた跳び箱を飛ぶ。年長児しか出られない、花形の舞台だ。

跳び箱の段が一段ずつ増えるたびに、園児たちは盛り上がる。私は体育座りをして、7段を、それを飛ぶ娘を、ホースで高く撒かれた水を見るように、見上げた。見上げる私の視線は、また、小さな子どものそれでもあった。その憧れは、ひとへのものではなく、なにか自然物への尊敬のようでもあった。

先生の補助もあり、美しく跳ねたというわけでも誰よりも高く跳んだというわけでもない、それでも私はその数秒間を目の前に取り出して、何度も何度も何度も再生しては感動する。

 

恋愛であったり、夫婦だったり、友だちだったり、関係にはすべて、それでしかあり得ない宝物のような瞬間をもらえるものだけれど、子を持つ親としてもまた、たまに、そういうものをもらえる。今日はそれをひとつもらった。