榛原誌

榛原たちの湘南暮らし/お仕事の依頼はtoriko.haibara@gmail.comまで

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12月16日

お弁当に蕪のミルクスープと上海焼きそばを作って、着付けアシスタントのバイト初出勤。夫と娘は昼ごはんにモスバーガーを食べようと昨日決めていたらしく、朝食にこのお弁当メニューを食べていた。

 

今日は予約の人数が少ないから暇よ、と聞いていたが、仕事を覚え始めにはちょうどいい。私の仕事は、主に、案内、片付け、仕分け、洗濯、洗濯、洗濯、畳む、しまう、干す、干す、干す。とにかく、主に、洗濯だ。

最近ずっと宮部みゆきの三島屋変調百物語シリーズを読んでいたので、江戸の女中の下働きになったようなイメージをもつ。

 

様々な時間に入ってくる先輩がたに、今日からよろしくお願いいたしますと挨拶をすると、受付で入ってきた人ねとそれぞれ言われる。

あれ、受付も、やる.だと思っていたのですが…というと、あれ、アシスタントにも、入る、て聞いたけど…と返される。

まぁ、どっちでもかまわないので!と、不穏な空気を一掃すべくいうと、どっちでもいいと受付になると思う、受付に入れる人あまりいないから、と言われた。

和の仕事とPCの作業が両方得意な人はあまりいないらしい。

 

仕事をしているうちに、忘れかけていた主婦力コンプレックスがむくむくと沸き上がった。

この仕事は、着付けそのもの以外は、いわゆる家庭科の成績のよかった人が向いている。私は今日はやらなかったのだが、アイロンがけの仕事も結構あるらしい。日常で私がアイロンかけるのは、リカちゃんの服作りをする時のみだ。

そして恐れていた裁縫の時間。

裁縫は得意かと面接時に聞かれたときは、正直に、苦手ですと言った。人には得手不得手があるからと言われていたが初日から縫い物があるとは。

縫い物が苦手で、半衿つけも大嫌いで…と言いながら挑むと、現代人ね〜と笑われた。

(結局その作業は他の仕事で流れ、先輩がやってくれることになった)

 

 

着物の束を運ぶのはとても重たい。すそを地面に付けてはいけないので、背の高いハンガーラックにかけなくてはならなく腕の力も使う。

 

仕事が終わり、先輩と、店を出て鎌倉の夜の街を歩きながら、力仕事だから大変でしょうと声をかけてもらう。私も家族に力仕事を続けられるのと心配されたけれど、でも、着付けの仕事が好きなのよね、それに、ここのお店の人たち、気のいい人たちばかりだから。

それは私も感じた。アルバイトは、人が良いのがいちばんな気もする。

 

扉屋で鳩の刻印のついた食パンを買って、江ノ電に揺られながら、かすかに凹んでいた。凹みなのか、疲れなのか、わからない。私が、今までの仕事以外の場所でいつも感じるような、自分が0になったような気持ち。自分がしてきたことが全部無に帰ってしまったような、プライドが高いのだろうか。私のしてきた仕事は日常全く意味のないもので、私の人間としての力は、とてつもなく低いのだ。

やっぱり以前と同じ業種の仕事をすれば良かったのではないか。時給に換算すれば3〜4倍ぐらい違う。いや、この仕事をしようと思ったのはお金だけじゃないんだ、長く続けていけるかどうかの、でもあの体力仕事をそんなに長く続けられるのだろうか。

 

ぐるぐると落ち込んでいきながら、家に帰ると、娘と夫が餃子を作って待っていてくれた。

娘が、今週のお菓子と糊を買ってきたというのでおかずかい帳に記入する。マイナスは、784円になった。このままでは月に2000円あげないと足りない。おやつと必要な文房具しか買っていないのに…。

 

疲労困憊で和室に布団を敷いて、誰よりも早く眠った。