榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

シナリオライター/文筆家/お仕事の依頼はtoriko.haibara@gmail.comまで。


7月7日

小暑。

昨日のナゴヤドームでの中日対ヤクルトは、ドーム開催にもかかわらず、雨で中止になった。広島からスワローズの野球器具を乗せていたトラックが、豪雨のために到着できなかったのだ。

 

湘南は曇り空。今日も風は強い。娘は20時頃の天気予報をにらみ、天の川が見られないと肩を落とした。

短冊に「さかあがりができるようになりますように」と、小学生らしい願い事をぶら下げる。

 

どれ一句、と夏の歳時記を開いたが、七夕が載っていなかった。季語じゃないのかな、と検索してみると、なんと七夕は秋の季語であった。

 

夕方、急な眠気に襲われて、30分ほど眠ったあと、起きだして料理をしていたら、地震があった。

珍しく家も揺れたらしく、夫はすぐにTVをつけ、2階にいた娘は頭を抱えてうずくまっていた。私は台所にいて全く気がつかず、火を2つも使っていたので危険きわまりない。

 

いとうせいこうと星野概念の対談集「ラブという薬」を読了。

7月6日

朝方39℃を超えた娘の熱は、昼前には微熱になり、夜には平熱にまで下がった。

学校に行きたかったと少し泣いた他は、終始機嫌よく、どこにも痛みはなく、食欲もあったので、毎年6月あたりに出す疲れからの風邪が、今年は遅めに出たのだろう。

ごはんは毎食、梅干しのおにぎりとぬか漬けと、わかめのお味噌汁をリクエストされた。

 

そして、はじめての、連絡帳での休み連絡。私にはこのシステムの経験がない。

行きは会社に行く夫が学校の校門まで連絡帳を出しに行ったがさて、と待っていると、夕方、近所に住むあらかじめ登録していた6年生の女子が、自分の荷物もあって重たいだろうに、たくさんの娘の荷物を持ち帰ってきてくれた。よりによって金曜日なのだ。嫌な顔をしないどころか、「具合、大丈夫ですか」とまでねぎらってくれる。小学6年生の女子はほぼほぼ高校生だと思った。私はおばさん全開でペコペコとお辞儀をして恐縮しきりだった。

最初は、なんて昭和なシステムだ、メールでやり取りさせぇやと思っていたけれど、普段話をする機会もない近所の子とこういう交流ができるのはそれはそれでいいことなのかも…子どもも他人の大人と接するきっかけになるし…と、少しだけ考えを改めた。

 

この日は本やマンガを買い込んで、31のポッピングシャワーを食べながら、一日中、畳の部屋で、お互いいろいろと読んで過ごした。

 

私は、南海キャンディーズの山里良太の「天才はあきらめた」と、吉田戦車の「肉とめし」を読了。

どちらも良かったが、「天才はあきらめた」は特に良かった。解説文はオードリーの若林で、2回読んで2回泣いて、それでまた本文の好きな個所を拾い読みをした。私が山里良太を芸人としてとても好きだというのもあるけれど、本を読んで、その驚異的な努力量を知り、気持ちに尊敬が加わった。自己否定を「努力を怠るための言い訳」と位置づけていることに唸る。