榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

シナリオライター/文筆家/お仕事の依頼はtoriko.haibara@gmail.comまで。


7月29日

占いにて今月は、生きていく上で必要なもの以外は買わないように、と書いてある。

とにかく物を捨てて、掃除をすること。

仕事も減りそうなので、呼び込むために、物を捨てる。書籍類を1袋、紙ゴミを4袋、HDDを30時間分、メールを1000件以上。

 

一息ついてiPhoneを開くと、友人がマスキングテープのイベントに出かけていることに気がつく。つかみ取りがあるらしい。私も心底その場に行きたい。生きていく上で必要なものと、対極の位置にそれはある。しかし私にとって、本当にそうなのだろうか。

 

猫の病院代捻出のため節約月間の今月は、東京にも行かず、カフェにも極力行かず、趣味にもお金を使わず、書籍代すら控えた。

するとどうだろう、この一ヶ月、ほとんど毎日頭痛がし、ちょっとしたことですぐに蕁麻疹がでるようになってしまった。そんなに?と自分の身体に問いたい。

 

夕方、塾から帰宅した娘と、自転車を走らせて図書館へ行った。

図書館には、冷房目当ての小学生があちらこちらでマンガ雑誌を読みふけっている。

ヒグラシの鳴く帰り道、またたくさんの図書を乗せ、立ちこぎをする娘の肩が現れて、白い水着の跡が、その先に続く道とつながっていた。

そして私たちは、畳の上に寝転んで、ゴロゴロしながら借りてきた本やマンガを読む。

 

夏休みだなぁとおもう。

図鑑を追加購入

妹からもらった入学祝いで、娘に図鑑を追加購入しました。

(残りのお金で、名入れ鉛筆をごっそり買う予定)

 

「星と星座」は、欲しがっていたのですが、う〜ん、いらないだろー…と思って先延ばしにしていたのですが、やっぱり欲しいというので買いました。

 

LIVE ecoシリーズは、ちょっと薄めで200円安いです。

「外来生物」は、娘が絶対欲しいやつ。なぜならば…

 

「池の水ぜんぶ抜く」を見ながら、手帳に在来生物と外来生物をメモっているからです…。ブルーギル、多いね…。

DVD、案外TVで見ないので、DVDプレーヤーでも子供部屋にあったらいいのだけどそのためにポータブル買うのもなぁ。

 

星・星座 (学研の図鑑LIVE(ライブ))

星・星座 (学研の図鑑LIVE(ライブ))

 

 

 

外来生物 (学研の図鑑LIVE eco)

外来生物 (学研の図鑑LIVE eco)

 

 

 

 

 

7月28日

台風と生理がいっぺんにやってきて、私の頭蓋骨は青銅の鐘となり、大晦日の如く鐘木で側頭部を突かれ続ける。

 

夕方、夫と娘が風呂に入っている間、2階の和室のちゃぶ台の上でノートPCを開き、フジロックフェスティバルのハンバートハンバートのLIVE中継を膝を抱えて見た。

画面の向こうは雨なのに、こちら側の鳥の声と合わさって不思議な合奏、かと思えばこちらの強く窓を打ち付ける雨の音との。

 

10年くらい前、唐突に(道を歩いていてとかで)、あっという声をあげて、「もしかしてわたしこのままフジロックに行かずに死ぬのかな」と小さく驚いたことがあった。いつか行こう、いつか行こう、と思っているうちに、だんだん、体力的に、とか、もう知らないバンドばかりだし、とかで、行きたい気持ちすら消えかかっていたのだけれど、いざ、本当に、「行かないで死ぬのか」と思ったら、そのことがリアルすぎて愕然とした。

 

のを思いだす。

 

ハンバートのライブはすばらしくて、扇風機を掃き出し窓に投げつけ飛び出して、屋根伝いに駆け出して星になってしまいたかった。

 

ライブが終わってPCをパタンと閉じて、台所で米をといだ。

ネット中継終わりの、余韻のなさが産む虚無感たるや。

野菜の素揚げの油を切る古新聞の、オウム13人死刑執行の見出しの文字がにじんでいく。サリン事件が起きた頃、おまえには日常がない、という批判を受けたことがあるのを思いだす。

 

日常感に蝕まれながら作った夏野菜のカレーは好評で、夫も娘もウキウキとおかわりをしていた。