榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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7月15日

本日もまた声が全く出ない。息が漏れていくだけだ。1日食べて眠るを繰り返す。

つばを飲み込むのは痛いが、食事は全く苦ではないのが不思議だ。

 

スズメバチの巣は、なんと、蜂たちが巣を壊し始めていた。

一体どういうことなのか、夫と娘がネットと図鑑で調べたところわかったことは、はじめに巣を作るのが女王蜂だということ。

女王自ら巣を作るとは。御神輿に担がれて、なんて言っていてごめんなさい。非常に現代的なクイーンだ。

更に調べを進めると、スズメバチの巣がメルカリで売っていることが判明。

「1万円」と夫。「高い!」と言う娘と声なく同じことを言う私。

「売り切れました」

「うそ!!!」

結局なぜ壊しているのかはわからなかった。小さすぎたから増築しているのでは、というのが夫と娘の見解だがはたして。

 

梅が大分熟してきたので、黄色いものをアルコール消毒しながらヘタを取り、塩づけにしていく。娘はへた取りの作業が好きだ。

今から漬けて、いつ干せるのだろう。

 

東京のお盆は7月だからほんとうは迎え火をしなくてはならなかったのだけれど、今月末に母の命日があるから、そこでいっしょでもいいかしらん、と布団の上でぼんやりおもう。

生前、全然病気の兆しもなかった頃、お墓を持たない我が家の死後の話になって母は、「昔は死んだあとはどうなったっていいと思っていたけど、お盆のとき、どこに帰ったらいいかわからなくなるのはさみしいから、お墓やっぱり入りたいかも〜」と言ったことがある。

だから、誰も墓参りも迎え火もしてなかったらとおもうと焦る、一方で、でも今の時期、母のことだから大好きな京都の祇園に遊びに行っているという気もするのだ。