榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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6月27日・28日

6月27日

カフェにて新聞を読んでいると、うまれたての人間の泣き声が聞こえてきて、見たい衝動にかられたけれど今そちらに目をやったら「うるさい」と思っているように見えてしまうので我慢をした。うまれたてを持つお母さんはそういうことに過敏だから、守りたい。

 

夏休みのスケジュールを、一人っ子をもつママ友や夫と擦り合わせるべくメッセージのやり取り。

夫とは、いつ早く帰宅していつ自宅作業にしてもらって、夏休みをいつからいつまでとって等。預ける親戚はいないし、民間学童は夏休み朝から預けると1日5000円かかるのであまり多用できない。

民間学童も習い事もないお盆の週をどうすべきかは、毎年の悩みで、たいてい私が休みをとるのだけれど、今年はバイトに出ているので、ママ友のご好意に甘えて娘を泊まりに行かせるので1日半、去年同様、夫の会社に娘を連れて行くことで1日つぶす。娘は夫の会社に行くのを毎度楽しみにしていて、お盆は電車も空いているのでちょうど良い。

 

今年は夫が手帳を使っていないので怖い。

会社でGoogleスケジュールを使っているというので、夏の間だけ、カンミ堂の1マイ手帳を薦めてみる。

 

娘が学校で、友だち何人かと夏休みに学校のプールでいっしょに遊ぼうと約束してきたという。2年生になると、子供だけで行っていいのだ。

もう、ぜひ、よろしくおねがいします! 

 

6月28日

台風が来れば休校の連絡が6:30に来ることになっていた。

しかし、雨はすっかり抜けて、娘と夫は普通に出て行き、私はしらすが大漁との情報を得て、海へと自転車を走らせた。風が、湿気そのものを浴びているようだった。

 

書き物をする前に、音楽をたくさん聴いた。

音楽を聴くと、もう、世の中の芸術面は、音楽だけで良いではないかという自暴自棄な気持ちになる。ひとつひとつ文字を打って積み上げていくことのなんという虚無感。生まれ変わったら音楽を奏でるひとになりたい。そして世界中を旅するのだ。

 

 

夕飯はしらす丼。

娘はそれをかっこんで、普段なら20分以上はかかっている新聞のスクラップを8分で終えると、届いた夫のパワフルプロ野球を開封して、バッティング練習をし続けた。