榛原誌

榛原トリコ・夜・芯etc…榛原たちの湘南暮らし

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7月26日・27日・28日

7月26日

着付けアシスタントのバイトに、鎌倉へ。

江の電の車掌のアナウンス、水着のまま電車に乗らないようにと注意しているのをぼんやりと聞いていたが、「目のやり場に困ります」と結んでいたことに、えっとスピーカーを振り向く。

うっかり車内に日傘を忘れ、強い日差しの中お店に到着。

明日の予約客がやけに多いという話をしている先輩がたが、「明日台風なのに」と言うので驚いた。梅雨明けもしていないのに、台風!?と聞き返すと、知らなかったの?と逆に驚かれる。知らなかったもなにも、明日は海に行こうと思っていたのだ。 

 

昼ご飯は、久しぶりに外に出て、冷やし担々麺を食べに行った。

始終子どもといっしょにいて、自分の作るものにも、子どもに合わせたメニューにも飽きているから。

 

帰り、鎌倉駅で日傘の忘れ物を聞くも届いていなかった。

 

猫のうんちは固まってきた。餌を少なくしたのがよかったのかもしれない。

 

夜、ベッドの上で、今日が何曜日かわからなくなる。 

娘はプチトマトの鉢を庭から玄関内へと移動させた。

 

7月27日 

駅前に娘と朝から買い物に出る。

世界堂で娘の自由研究に使うA6サイズの画用紙やバインダー、これを機にという言い訳でコクヨの「透明クレヨン」を買い(16色が欲しかったのに10色までしかなかったし、あたらしい蛍光クレヨンもなかった)、図書館で予約した本を受け取って、ジュンク堂で絵本と本と雑誌を買って、富澤商店でポップコーン用とうもろこしとシーズニングを買って、デパートで華正樓で大きな肉まんをふたつ買い、猫をモチーフにしたグッズが置いてある催事に娘を放ち、そういえば、母に頼まれて、世界猫あるき展のグッズを、イトコとふたりで買いあさったなぁと思いだしたりした。私は猫はふつうに好きだけれどモチーフとして好きなわけではなくて、でも母とか叔母とか娘とかは、生きた猫も、猫の絵も写真も、猫ならなんでも好きだ。

江の電の藤沢駅に日傘の忘れ物がないかどうか聞きに行ったが、こちらにも届けはなかった。

 

西からどんどん黒い雲が流れてくるのを見ながらいそいで帰宅して、ポップコーンを作って映画館ごっこをした。録画したコナンの映画も、残るところあと5〜6作品ぐらい。

 

夜、NHKスペシャルの「半グレ」を観る。スポンサーがいないNHKでなくてはできないドキュメンタリー。彼らには、根底に怒りのようなものがなくて、その、とっかかりのなさが恐ろしかったし、女の子をだまして風呂に沈めたことをステップアップの一環のような言い方をして大企業に勤めたいと言っていた大学生に、どうやったら罰がくだるだろう、なにが罰と感じるだろうかと考えていた。

 

 

7月28日 

プールに入った後のように体がだるい。

エプロンが首から下げるタイプのもので、それが首をおかしくしてしまった気がする。

 

着付けアシスタントのバイトで鎌倉へ。なんだか始終、ずっと労働している感じがする。まだ夏休みが始まって10日も経っていないなんて驚く。

鎌倉の駅前ではポップアップテントがひらいてしまって、慌ててしまおうと悪戦苦闘している男子がいた。

 

小学校のプール開放日で、夫と娘はプールで2時間半ほど遊び、肌の弱い二人は塩素で目と肘がやられてしまい、眠る前に娘は肘の内側をかゆがって、いちばん強いステロイドを使わなくてはならなかった。

 

いだてんをリアルタイムで観る。

塩見三省氏の演じる犬養毅を、細い針のようなものを見るような気持ちで観た。